韓国人の色彩イメージ その1「赤色」
先日、フジテレビの朝の番組「特ダネ」で、国によって違う色彩感覚についての話題がありました。西洋人は太陽を黄色く、アジア人は赤く描いてるのに少し驚きながらも面白いと感じました。私も前から日本と韓国人の色に関する感覚の共通点や差異に興味を持っていたので、複数回に分けて色について触れたいと思います。今回は「赤色(빨간색)」についてです。 |
日本語で本当の嘘を「真っ赤なうそ」といいます。韓国語でもまったく同じで「새빨간 거짓말(セパルガンゴジッマル;真っ赤な嘘)」といいます。驚きですよね!
2002年ワールドカップの時、赤い悪魔(붉은악마)という愛称で韓国側の選手や応援団も皆赤いユニホームを着ていました。このように韓国人は情熱的な赤色を好むようです。
元々中国で赤色は神聖を表し、悪鬼を追い出す神通力を持つと信じて来ました。赤色は皇帝を意味し、宮殿と玉座は赤く塗り、皇帝の衣装も赤色でした。赤い服を着ることができる階層は貴族以上の身分でなければならなかったし、平民が赤色で着飾ったあとは命が支えにくかったと言います。私も何年前か台湾に行った時に驚いたことは町の中の店や普通の家庭でも赤色をたくさん使っていたことでした。赤色はそれぐらい神との接点を大事にしたアジア人にとって重要な色だと思います。
■赤色に係わる韓国の面白い風習
1.息子が生まれたら赤い唐辛子を大門にかける。
最近はマンション生活が一般的なので見られないですが、私が幼い頃はよく家の玄関口に紐をかけて、赤い唐辛子がぶら下がっているのを見たことがあります。その家に息子が生まれたなあと町の人に知らせる方法でした。
2.一年の中で夜が一番長い日は「おしるこ」を食べる。
12月22日頃は「ドンジナル(동짓날;冬至)」と言って韓国では「おしるこ(あずきの汁粉)」を食べます。理由は鬼は赤色が嫌とされたことからです。冬に食べるこの汁粉はとても甘くて美味しかった覚えがあります。
3.結婚式の時には「チョンサチョロン(청사초롱;靑紗燈籠)」を掲げる。
今も韓国の祭りの時に町を飾るチョンサチョロンというちょうちんをよく見かけます。韓国に係わるサイトでアイコンでも使われる赤色と青色で作ったちょうちんです。韓国では昔から婚礼で使われました。赤い絹と青い絹で作られたこの灯は男と女の相性が合う事を意味します。それで韓国人はこのチョンサチョロンを見るとなんか少し胸がわくわくしますけど、それは私だけでしょうか!?(※写真の女性が持っているのが「チョンサチョロン」です)
4.赤に関係するほかの表現
韓国では赤色が聖者と犯罪者、愛国者と共産主義者、愛と憎悪等を同時に現わす激しくて熱情的な色です。例えば、赤色が労動運動の団結と闘いを意味して人々を先導することも表しますし、共産主義者を「パルゲンイ(빨갱이;赤野郎)」とも呼びます。
5.日本と使い方が同じ表現
頭に来る、腹が立つ場合は「顔色が赤色に変わる(얼굴이 울그락불그락하다)」と言ったりします。他にも事業で利益を見られなかった時には「赤字を見た(적자를 보다)」と言って、実際に金銭出納帳にも赤色で記載します。
次回は「白色」についてです。
2002年ワールドカップの時、赤い悪魔(붉은악마)という愛称で韓国側の選手や応援団も皆赤いユニホームを着ていました。このように韓国人は情熱的な赤色を好むようです。
元々中国で赤色は神聖を表し、悪鬼を追い出す神通力を持つと信じて来ました。赤色は皇帝を意味し、宮殿と玉座は赤く塗り、皇帝の衣装も赤色でした。赤い服を着ることができる階層は貴族以上の身分でなければならなかったし、平民が赤色で着飾ったあとは命が支えにくかったと言います。私も何年前か台湾に行った時に驚いたことは町の中の店や普通の家庭でも赤色をたくさん使っていたことでした。赤色はそれぐらい神との接点を大事にしたアジア人にとって重要な色だと思います。
■赤色に係わる韓国の面白い風習
1.息子が生まれたら赤い唐辛子を大門にかける。
最近はマンション生活が一般的なので見られないですが、私が幼い頃はよく家の玄関口に紐をかけて、赤い唐辛子がぶら下がっているのを見たことがあります。その家に息子が生まれたなあと町の人に知らせる方法でした。
2.一年の中で夜が一番長い日は「おしるこ」を食べる。
12月22日頃は「ドンジナル(동짓날;冬至)」と言って韓国では「おしるこ(あずきの汁粉)」を食べます。理由は鬼は赤色が嫌とされたことからです。冬に食べるこの汁粉はとても甘くて美味しかった覚えがあります。
3.結婚式の時には「チョンサチョロン(청사초롱;靑紗燈籠)」を掲げる。
今も韓国の祭りの時に町を飾るチョンサチョロンというちょうちんをよく見かけます。韓国に係わるサイトでアイコンでも使われる赤色と青色で作ったちょうちんです。韓国では昔から婚礼で使われました。赤い絹と青い絹で作られたこの灯は男と女の相性が合う事を意味します。それで韓国人はこのチョンサチョロンを見るとなんか少し胸がわくわくしますけど、それは私だけでしょうか!?(※写真の女性が持っているのが「チョンサチョロン」です)
4.赤に関係するほかの表現
韓国では赤色が聖者と犯罪者、愛国者と共産主義者、愛と憎悪等を同時に現わす激しくて熱情的な色です。例えば、赤色が労動運動の団結と闘いを意味して人々を先導することも表しますし、共産主義者を「パルゲンイ(빨갱이;赤野郎)」とも呼びます。
5.日本と使い方が同じ表現
頭に来る、腹が立つ場合は「顔色が赤色に変わる(얼굴이 울그락불그락하다)」と言ったりします。他にも事業で利益を見られなかった時には「赤字を見た(적자를 보다)」と言って、実際に金銭出納帳にも赤色で記載します。
次回は「白色」についてです。
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