こんなボーナスは韓国しかないよ！

韓国農村経済研究院の｢農業見込み2005｣によれば韓国国民の一人当りのキムチ年間消費量は1991年には35.1kg、2004年は32.4kgで減少したと発表されました。それでも日本人からみれば、すごい量だと思いませんか？

寒い冬を控え、野菜がとれない冬の間食べるキムチを作ることを「キムチ漬けの季節(김장철;キムジャンチョル)」だと言います。ほとんど10月末から11月初が｢キムジャンチョル」として、まさに今頃が最適な時期です。私が幼い頃は、町内の家の玄関前には白菜が山のように積んである風景が不思議ではなかったのです。家のキムチ漬けを手伝うために放課後は真っ直ぐ家に帰らなくてはならないのは、友達もみな同じでした。それは1日で終わる作業ではなくて、大体2～3日間はかかるんです。量から見ても大変な作業でしたが、家族と一緒に作るのはとても楽しかった思い出があります。

2005年の一戸当たりの「キムジャン」の平均予算は22万ウォンだと言われています。最近はキムチも家で作る人より買って食べる人が多いためキムチ漬け込みも注文する場合が多いのですが、ニュースでもご存知のように、中国キムチや韓国キムチに問題が出たため、家でキムチを作る方がまた増えているそうです。

「キムジャン」を漬ける季節は地方によって少し差があるため、最適なキムチ漬けの時期をお知らせするニュースがテレビで放送されます。また、各地方によってキムチに入れる具も差があるので、それも紹介してくれます。そして、会社では韓国ながらの特別なボーナスがあります。それがこの「キムジャンボーナス」です。名前を聞いて外国人は笑うかもしれませんですけど、韓国人としてはこれはとても大事なボーナスなのです。このボーナスで各家庭では冬の間食べるキムチを用意するのです。それぐらい韓国ではキムチは大事な食文化と言えるでしょう。

春ごろになるとキムチも酸っぱくなるため、熟して深い味が出るキムチ鍋にして食べるのが最適とされてます。有名なキムチ鍋の食堂では1年、2年地下の-2℃ですっぱいキムチを作っているところもあります。私も春ごろの熟したキムジャンキムチがとても好きでした。とても懐かしいです。