水の泡になったハタハタ(말짱 도루묵)の名称。
友達と韓国の有名なEマートというスーパーに行ったときのことです。久しぶりに小さいハタハタ(도루묵:ドルムク)を魚売り場で見かけました。秋田出身の友達が言うにはハタハタは秋田名物で高級魚だそうです。韓国での値段の安さに驚いて、日本に買って帰りたいといいました。韓国ではハタハタを使った有名な慣用句がありますので、今回はみなさんにお伝えしたいと思います。 |
「말짱 도루묵(もともとのムク(ハタハタ)と言いなさい)」という慣用句は「水の泡になる」という意味で昔から使われている慣用句です。この慣用句が出来たストーリーを伝えたいと思います。
日本との壬辰倭亂(임진왜란 1592年~1598年)の時、朝鮮14代王様宣祖(선조1552∼1608)という少しわがままな王様がいました。乱戦中のため避難先で食べ物が無かったため、よく獲れる安いハタハタを食べたようです。しかし食べ物がない世の中で腹ペコだった王様は、美味しさに驚いたそうです。「こんな美味しい魚は初めてだ。これはなんという名前の魚なのか?」と聞きました。
「それはムク(묵:ハタハタのダサイ名称)という魚です。」と家来が言うと、王様が「こんな美味しい魚の名前としてはふさわしくないから、これからは「ウンオ(은어:ハタハタの上品な名称)」といいなさい」と命じました。それで、ハタハタは「ムク(묵)」から「ウンオ(은어)」と呼ばれるようになりました。国民も戸惑ったに間違いないでしょう。
その後、戦争が終わって城に戻ってきた王様は、美味しい料理を毎日食べられる日々になりました。久しぶりにハタハタを食べても、美味しいと感じなかったようで「やはりこの魚はウンオではなく元々の名称のムクと言いなさい」とわがままな王様は言いました。そこから「말짱 도루묵(元々の名称のムクと言いなさい)」という「(日本語の)水の泡になる」という意味の慣用句ができました。国民はまた戸惑ったようです。
ハタハタという魚は韓国人にとっては、あまり美味しいというイメージはないようです。しかし、私が食べてみたらとても美味しくて「ウンオって言いなさい」といいたいです。
日本との壬辰倭亂(임진왜란 1592年~1598年)の時、朝鮮14代王様宣祖(선조1552∼1608)という少しわがままな王様がいました。乱戦中のため避難先で食べ物が無かったため、よく獲れる安いハタハタを食べたようです。しかし食べ物がない世の中で腹ペコだった王様は、美味しさに驚いたそうです。「こんな美味しい魚は初めてだ。これはなんという名前の魚なのか?」と聞きました。
「それはムク(묵:ハタハタのダサイ名称)という魚です。」と家来が言うと、王様が「こんな美味しい魚の名前としてはふさわしくないから、これからは「ウンオ(은어:ハタハタの上品な名称)」といいなさい」と命じました。それで、ハタハタは「ムク(묵)」から「ウンオ(은어)」と呼ばれるようになりました。国民も戸惑ったに間違いないでしょう。
その後、戦争が終わって城に戻ってきた王様は、美味しい料理を毎日食べられる日々になりました。久しぶりにハタハタを食べても、美味しいと感じなかったようで「やはりこの魚はウンオではなく元々の名称のムクと言いなさい」とわがままな王様は言いました。そこから「말짱 도루묵(元々の名称のムクと言いなさい)」という「(日本語の)水の泡になる」という意味の慣用句ができました。国民はまた戸惑ったようです。
ハタハタという魚は韓国人にとっては、あまり美味しいというイメージはないようです。しかし、私が食べてみたらとても美味しくて「ウンオって言いなさい」といいたいです。
말짱:말짱하다.まぎれのない;真っ赤な;完全な 例)말짱한 거짓말真っ赤なうそ 도로:元に;元通りに 例)물건을 도로 찾다/品物を取り返す/잃은 것을 도로 찾다/失ったものを見つける
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